腕時計 F-201WA の個人的な用途について

目次

投稿日: 2022-05-29 日

1. はじめに

CASIO の F-201WA-9AJH (以後 F-201WA と表記します)というモデルの腕時計について解説していきます。 腕時計は行動制御にあたって極めて有用な道具です。 これを使うことによって時間と行動の管理が圧倒的に楽になります。

本記事では F-201WA の私の用途について紹介していきます。

2. F-201WA とは

F-201WA とは俗にチープカシオと呼ばれている CASIO の低価格帯のデジタル腕時計です。 CASIO のオンラインストアの価格としては2200円となっていますが、 実際にはそれより低い価格で入手できることが多いです。 F-201WA はこの価格帯の腕時計の中で最も機能が多く実用的です。

F-201WA の基本的な機能についてはオンラインストアで確認できます。 また、より詳しい情報が必要な場合はオンラインストアから取扱説明書へアクセスすると良いでしょう。

3. 50分集中して10分休憩する

私は何かを始めると長時間集中し続けてしまって疲労しすぎる傾向にあり、 疲労が蓄積して全体的には生産性が下がったり後で長時間の休憩が必要になったりしてしまうという問題が生じます。

この問題の解決のために F-201WA を使います。 まず、時報機能を有効にして時刻が00分になったことを通知するように設定します。 時報を確認したらタイマー機能を用いて10分間休憩することで、 50分集中/10分休憩を実現します。

この手法の利点は、休憩に入るタイミングを自分でコントロールできるということです。 時報がなってもすぐに休憩に入らなければならないというわけではなくて、 キリが悪いときには休憩の開始を多少先延ばししても問題ありません。

3.1. なぜPCやスマホでやらないのか

さて、私は計算機を利用して作業しているわけで、 こういった問題の解決には適切なソフトウェアを利用すればいいのではないかという意見もあるでしょう。しかし、それでも腕時計を利用する方が適切なのです。

まず、計算機を操作する作業を休憩するのにもかかわらず、 それに関連する作業のために計算機を用いることに矛盾があります。 適切な休憩とは計算機から離れることであり時間管理に計算機を用いるのは適切ではありません(個人の意見です)。

それ以外にも、PCやスマホには休憩とは関係のない通知がどうしても飛んでくるわけで、 それらと簡単に休憩の時間管理をできるように設定するのは面倒です。 PCやスマホでうまくやる方法を編み出すよりも腕時計を使った方が楽なのです。

4. 準備開始の合図/5分前行動

私はどうも時間に疎いところがあり何らかの決められた時刻(例えば待合せの時刻など)に遅れがちなところがあります。 この問題の原因は明確です。 いつから準備をすれば間にあうのかを把握していないのが悪いのです。

まず、ある時刻までにやらなければならないことがある場合は、 その達成までに必要な具体的な行動を考えます。 そしてそれらにかかる時間を見積り、いつから準備を開始すればよいのかを把握します。 この準備開始時刻を F-201WA のアラームで設定するのです。

このような準備開始時刻は一日に複数あるのが通常でしょう。 F-201WA ではなんとアラームを5つも設定することができます。 5つアラームを設定できれば大抵の状況に対応できるわけです。

4.1. なぜパソコンやスマホでやらないのか

まず、パソコンでやるのは適切ではありません。 なぜなら、準備開始の時刻にパソコンを見ているとは限らないからです。

では何故スマホでは駄目なのかというと、 そもそもスマホを開く行為が行動制御の観点からみると危険なのです。 スマホを開いた後に行なえる行為というのはたくさんあります。 スマホを開いたときに何かあなたにとって興味深い情報が得られたとしましょう。 残念ながらその時点でゲームオーバーです。 そこから、スマホを開いてだらだらと時間過ごすことになるのは当然のことです。 自分の「意志の強さ」など信頼してはなりません。 それに対して腕時計であればアラームが鳴るだけであって準備開始以外の行動を誘発する危険がないのです。

よって、パソコンもスマホも問題があるわけで、 準備時刻の通知には腕時計のアラームを使うのが最適なのです。

5. 運動した時間をストップウォッチで記録する

いまや健康には運動が必須と言われています。 私は可能な限り運動はしたくないのですが、 健康的な生活を送るには運動も必要、それが現代の常識となっています。

しかし私は運動したくありません。 運動をして一体何の効果があるのか、そして運動に何の意味があるのか。 それを私が本当に理解するためには実際に運動をして記録を付ける必要があるでしょう。 さもなければ、運動してみても結局意味があったのか分からないということになってしまいます。

また、いつどんな運動をしていたのかを振り返れることは、 自身の健康を維持することを考慮すると大切なことなのです。 その運動した時間をストップウォッチで測ります。 これによってどれだけ運動をしたのかを記録することができるのです。

5.1. なぜスマホでやらないのか

前述した通りなのですが、スマホを開く行為は基本的に危険です。 スマホを見るという行動は堕落した行動へと連鎖する入口であり、 基本的に一日にスマホを見る回数は少ない方がよいのです。 運動というやりたくないことをする前にスマホを開いてしまったらもう駄目です。 その時点でゲームオーバーであり、運動とは関係のない行動を自発し続けるでしょう。

とはいえ、別の観点からの反論もあるでしょう。 いまどきのスマホは歩数計などが付いていることも多いです。 これを利用すれば何もしなくても自動的に運動の記録がなされて良いのではないかという考えです。

しかし、これにも問題があります。 それで自動的に計測されているのはあなたがただスマホに記録されるような何らかの動きをしていたということだけです。 具体的にあなたが何を目的とし実際に何をしていたのかは記録されていません。 より質的な情報を記録するにはまずストップウォッチで計測し、 後から何をしたのかを記録するのが最適なやりかたです。

大切なことは運動の習慣を付けることであり、 たくさん動くことではないのです。 スマホが勝手に動いていた時間を記録してくれるからといって、 運動の習慣がつくなんて考えているのだとしたらそれは大間違いです。

以上からスマホではなくストップウォッチが適切であると主張します。

6. UTC の時刻を確認する

私は趣味でいくつかサーバーを管理しているのですが、 サーバー上のプログラムが出力するログの時刻は UTC にしていることが多いです。 ここで、UTC での時刻を確認してもそれが実際にはいつなのかよく分からないという問題が生じがちです。

そこでデュアルタイムモードの出番なのです。 これを UTC に設定しておけば、 UTC の今の時刻が分かるためログの時刻が感覚的に理解できます。

7. おわりに

以上が私が F-201WA を使う理由です。 正直なところ私はいまが何時なのか確認するという本来の目的で時計を見ることは少ないです。 しかし、だからこそ時報、5本のアラーム、タイマー、そしてストップウォッチといった多様な機能が求められているのです。

この記事を読んで、 F-201WA の魅力が少しでも伝わったのであれば是非購入を検討してみてください。

著者: Masaya Tojo

Mastodon: @tojoqk

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