システム x による支配
1. はじめに
システムによる支配について会話劇を用いて解説します。
2. システム x による支配
会社 X はシステム x を販売している。 システム x は社会に普及し、現在ではある仕事をするにはかかせない。
必要にかられて A はシステム x の導入を検討した。
X「どうも、A さん。x 導入のご検討いただきありがとうございます」
A「いまとなってはもうこの仕事をするのに x は必要不可欠ですよね。よって私達も導入を検討しているところです」
X「いえいえ、それほどでもありませんよ。では x 導入には契約 x' を締結していただく必要がありますのでご確認のほどよろしくお願いいたします」
A「はい、確認いたします。………確認しました。x' の条件ですがどうやら私達の今後の運営に大きな障害となりえる項目がいくつかあるようです。これらについて確認させていただいてもよろしいでしょうか?」
X「ええ、問題ありません。ただし、条件の変更は不可能です。公平性の観点から特定の顧客のみを特別扱いすることはできません」
A「つまり x を導入するには契約 x' を飲まざるをえないということですね」
X「はい、そういうことになります。しかし A さんの仕事の成功には x を導入しないわけにはいきませんよね?すでに、x を導入しない場合には大きな損害がでるようにもう社会ができていますから。ゆえに仕事を続ける以上は契約 x' にサインする以外に選択肢はありませんね」
A「………それでは x' にサインいたします」
A は x を導入した。これにより A は仕事を続けられたが、A からすると不当な契約である x' を締結するはめになった。
3. おわりに
X と x に色々当てはめて遊んでみよう!
4. 更新履歴
- 2023-06-30: 「規約」を「契約」に変更